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ECCUBE3とSymfonyとSilexの歩き方

by codechord. 0 Comments

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日付変わっちゃいました・・・
2015年ECCUBE アドベントカレンダー23日目の記事です。写真はECCUBE開発合宿の深夜の1コマ。

当初、作ったプラグインの案内でもしようかと思ったのですが、バグだらけで改善作業中なので、自分がECcubeを理解していく中で(まだまだわかってないですが)、自分なりのベストプラクティスを、これからECCUBEの開発を始めるヒトに向けて共有したいと思います。
ちなみに、バグだらけのプラグインはgithubベースでメンテするというか、メンテフリーで行く予定なので、自由にパクって下さい。
ECCUBE3-InfiniteScroll」「MECCUBE3-Masonry」「ECCUBE3-Loveit」(3つありますが、内容似てまして、松竹梅的な。)

思ってたのとなんか違う。

まず、私個人としては、Laravelは半年弱ほど触った程度。
LaravelはSymfonyベース、ECCUBEはSilexベース、そのSilexはSymfonyベース、だからきっとなんとなくわかるはずと思ってたんですが、いざ蓋を開けてみると、「これ、思ってたんと違う。。」というのが正直な感想。

Symfonyを理解していないからか?と、そう考え、ECCUBEの開発合宿へ参加したついでに、たまたまその翌日、東京はメルカリさんで開かれたsymfony meetupに寄ってきました。
つい先日、待望のsymfony本「基本からしっかり学ぶ Symfony2入門」の出版されたけども、その著者が登壇されるということだったので、行かなきゃとい思いまして、毎度のことながらスケジュールつめこんで。

Symfonyを学ぶことは近道。

ECCUBEを始め、最近は著名なCMSやフレームワークがこぞってSymfonyを採用しはじめていますが、なぜSymfonyが選ばれるか。なぜSymfonyが王道なのか。そういった内容を話されていました。(そのスライドはこちら⇒ Symfonyを選ぶ理由とその他の話 )

CakePHPでも、Laravelでも、それぞれのフレームワークでCakePHP Way、Laravel Wayみたいな◯◯Wayというベストプラクティスや強い主張があったりするけど、Symfonyというのは、主張してこないフレームワークであると。自分流にアレンジしやすいとのこと。

主張してこないとはどういうことかというと、Symfonyのコアが担うのは、
「リクエストを受け取り⇒レスポンスを返す」
というところ。つまりは、Webアプリケーションの根本的な所を学ぶことができると。

王道を知ることは、今後他のフレームワークを理解するうえでも、それぞれの◯◯ Wayの解釈ができるようになりますよ、とそういった内容でした。

(※ちなみに、Symfonyの日本語ドキュメントのサイトは遅れているようで、翻訳ついていくのは諦め気味とおっしゃっておられました。)

Symfonyの基礎をわかるとどうなる?

symfony本「基本からしっかり学ぶ Symfony2入門」全300Pぐらいで、早速ですが簡単な所は読みました。初期の構想から発売まで二年半ぐらいとおっしゃっておられたような。書籍の構成としては、

  • フレームワークとはなんぞや
  • Symfonyとはなんぞや。
  • デバッグバーの使い方
  • Routing
  • Controller
  • View (Twig)
  • Entity (Doctrine)
  • Repository
  • Form
  • Validation
  • メール(Swiftmail)
  • 機能の拡張
  • フィクスチャ
  • Console拡張
  • API実装
  • サービスプロバイダ
  • テスト

が順に解りやすく落とし込まれてあり、読み進め、実際に手を動かしながら、一つのWEBアプリケーションができます。Symfonyの基礎が中盤ぐらいまででわかります。後半で、サービスプロバイダの解説がされてありますが、ここを理解することがSymfonyおじさんになる手段であり、みながSymfonyを採用する肝のようです。ここまで読みきれてません、まぁ正直難しいです。

ECCUBEおじさんになるためには

先に述べたとおり、基本的な所を読了するだけで、ECCUBEのディレクトリ構造がざっくり理解できるようになります。
するとまぁ、ECCUBEとSymfonyとの違いがなんとなくわかりはじめます。

Symfonyは個性を主張してこないと述べましたが、Symfonyのチュートリアル的なものをしていると、アノテーションとか、手軽だけど、なんか魔法ばっかり。思っきり個性を主張してきます。。。(目をつぶります)

このせいで、Doctrineでもフォームでも何でも、ECCubeが吐くエラーメッセージの解決策をググりますと、概ね、Stack Overflow様がSymfonyの解決するための黒魔法を教えてきます。ECCUBEではこの魔法が全く役に立たずハマります。

そこで、Symfony本に目を通しておきますと、ホグワーツ魔法学校に通ったようなものですから、この先生の言ってることは、こう読み替えればよいのかとか、Silexの領域だなとか、ほんの少し見えてくるようになります。
で、最後にSilexやDoctrine、Symfonyのドキュメンテーションへと理解を深めていく旅に始まります。

Silexにどっぷりは必要?

おそらく、ECCUBEを深く知る上では、

  • Symfonyの基礎を把握する
    ⇒必要に応じてSilexのドキュメントを見る

という流れではありますが、Silexのドキュメントもなかなかしんどいです。
ECサイト作成程度の話であれば、Silexには触れず、

  • Symfonyの基礎を把握する
    ⇒ECCUBEのコアのコードからパクる。
    ⇒必要に応じてSilexのドキュメント

というのがベスト・プラクティスじゃないかなと思っています。といいますのも、Symfony基礎がわかるとディレクトリ構造がわかるので、コードのたどり方がなんとなくわかってきて、ECCUBEコアに、ピンポイントで似た例がでてくるのがほとんど。Silexのドキュメント見るより手っ取り早いと感じるからです。

コア開発者になるなら、SilexもSymfonyサービスプロバイダもしっかり理解してください。ということになるんだと思います。

さいごに

ECcubeの話というより、Symfonyの話がほとんどになってしまいました。
最後になりますが、ECCUBEはSilexベースですが、Symfonyかじらず、いきなりSilexから入っちゃうと遠回りになると思うので。まずは王道からと、オススメしつつ、アドベントカレンダーをバトンタッチしたいと思います。

最後になりますが、Symfonyを初学者向けソースを、Symfony meetupで知った部分貼っていきます。
参考になれば幸いです。